「何度教えても、子犬がトイレを失敗してしまう…」。せっかく覚えたと思ったのに、また別の場所でしてしまうと、がっかりしたり不安になったりしますよね。でも、安心してください。子犬のトイレの失敗は、ほとんどが「わざと」ではなく、環境やタイミングなど、ちょっとした原因によるものです。原因を知って対応すれば、失敗は確実に減っていきます。この記事では、犬2匹を子犬から育てた私が、失敗が続く原因と、今日から直せる方法、覚えるまでの目安までやさしくまとめます。
- 子犬がトイレを失敗する主な原因
- 「わざと」なのか、病気なのか
- 失敗を減らす3つの基本(環境・タイミング・褒め方)
- 覚えるまでの期間の目安
- 子犬のトイレの失敗は、ほとんどが「わざと」ではなく環境やタイミングの問題です。
- 直し方の基本は3つ。①失敗させない環境を作る ②排泄のサイン・タイミングを逃さない ③成功したらすぐ褒める(叱らない)。
- 覚えるまでの目安は2〜3週間ほど。あせらず成功を積み重ねるのが近道です。
- 急に失敗が増えた・1か月以上たっても改善しないときは、病気が隠れていることもあるので動物病院に相談を。
子犬がトイレを失敗するのはなぜ?
失敗を直す第一歩は、原因を知ることです。子犬のトイレの失敗には、次のような理由が考えられます。どれか一つではなく、いくつかが重なっていることもあります。
主な原因
- トイレの場所をまだ覚えきれていない
- 寝床や食器とトイレが近すぎる(犬は寝食の近くで排泄を嫌う)
- 排泄のタイミングを逃している(誘導が間に合っていない)
- カーペットやマットをトイレと勘違いしている(足ざわりが似ている)
- 汚れたシートを嫌がっている(きれい好きな子は特に)
- トイレが騒がしい・落ち着かない場所にある
「わざと」ではないことがほとんど
飼い主さんの顔を見ながら失敗すると、「これ見よがしに、わざと?」と感じることもありますよね。でも、犬が嫌がらせで排泄することはほとんどありません。背景にあるのは、かまってほしくて気を引いている、マーキング、うれしさのあまり漏らしてしまう「うれション」などです。「わざと」と決めつけて叱ると、かえってこじれてしまうので注意しましょう。
失敗を減らす3つの基本

①失敗させない環境を作る
遠回りに見えて近道なのが、「そもそも失敗できない環境」を整えることです。最初は、サークルの床全面にペットシーツ(ワイドサイズ)を敷き、どこでしても成功になる状態から始めます。成功が続くようになったら、少しずつシートの範囲を狭め、最終的に決まった場所で覚えてもらいます。
②排泄のタイミングとサインを逃さない
子犬は「寝起き・食後・遊んだあと・水を飲んだあと」に排泄しやすいです。また、そわそわする、床のにおいをクンクン嗅ぐ、その場でくるくる回るといったサインが出たら、すぐにトイレへ誘導しましょう。このタイミングを押さえるだけで、成功率はぐっと上がります。

③成功したらすぐ褒める(叱らない)
トイレで成功したその瞬間に、明るい声とおやつでしっかり褒めます。目的は「ここでするといいことがある」と覚えてもらうこと。ポイントはタイミングで、終わってから時間がたって褒めても、何に対する褒めなのかが伝わりません。「できた!」と思ったら、すかさず褒めるのがコツです。
叱るのは逆効果になりやすい
失敗を見つけて叱るのは、多くの場合逆効果になります。子犬は「排泄したこと自体を怒られた」と勘違いし、人の見ていない所に隠れてするようになったり、排泄をがまんして体に負担がかかったりすることがあるからです。失敗を見つけても、声をかけず、淡々と片付けるのが正解。「注目される」というごほうびを与えないことが、遠回りなようで一番の近道です。
よくある個別トラブルと対処
「特定の場所やモノだけ失敗する」というケースには、それぞれ対処のコツがあります。
- ベッドやソファでしてしまう:やわらかい場所を好む子に多いです。覚えるまでは近づけないようにし、トイレで成功する経験を十分に増やしてから、少しずつ行動範囲を広げましょう。
- カーペットやマットの上でする:足ざわりがシートと似ていて勘違いしがちです。トレーニング中はカーペットを一時的に外すか防水マットに替え、トイレシートとの「ふみ心地の違い」をはっきりさせます。
- シートを破く・食べてしまう:遊びや好奇心が原因のことが多いです。メッシュカバー付きのトイレトレーを使うとシートに触れにくくなります。誤飲は危険なので、ひどいときは獣医師に相談を。
どのくらいで覚える?期間の目安
トイレを覚えるスピードには、その子ごとの個体差があります。早い子で1週間ほど、ふつうは2〜3週間ほどが目安です。「うちの子だけ遅いのでは」と焦らなくて大丈夫。成功体験を地道に積み重ねていけば、少しずつ確実に覚えていきます。ただし、1か月以上たっても全く改善しない場合は、やり方を見直すサインかもしれません。環境やタイミングをもう一度チェックしてみましょう。
急に失敗が増えた・改善しないときは
今まで上手にできていたのに急に失敗が増えた、何度も少量ずつする、トイレに行く回数が多い——こうしたときは、しつけの問題ではなく、膀胱炎などの病気が隠れていることもあります。
- 覚えていたのに、急にできなくなった・失敗が増えた
- 何度もトイレに行くのに、少ししか出ない
- おしっこに血が混じる・においや色がいつもと違う
- 1か月以上、しつけを工夫しても全く改善しない
トイレの失敗は、しつけだけでなく体のサインのこともあります。気になる様子があるときは、自己判断せず動物病院に相談してください。
※あくまで私個人の経験で、すべての子に当てはまるとは限りません。気になる症状があるときは獣医師にご相談ください。
我が家で2匹目の子犬を迎えたとき、先住犬はトイレ上手だったのに、子犬のほうはなかなか覚えてくれず、毎日のように失敗…正直、心が折れかけた時期もありました。でも、サークル全面にシートを敷いて「失敗できない環境」にし、成功したら大げさなくらい褒めるようにしたところ、2週間ほどで少しずつ成功が増えていきました。おもしろいことに、先輩犬がトイレを使う様子を見て覚えた部分もあったように思います。あのとき叱らずに見守って、本当によかったと感じています。
まとめ:失敗は直せる。あせらず成功を積み重ねて
子犬のトイレの失敗は、その多くが「わざと」ではなく、環境やタイミングといった直せる原因によるものです。直し方の基本は、①失敗させない環境を作る ②排泄のサイン・タイミングを逃さない ③成功したらすぐ褒める(叱らない)の3つ。覚えるまでの目安は2〜3週間ほどで、あせらず成功を積み重ねることが何よりの近道です。
一方で、急に失敗が増えた・1か月以上たっても改善しないといったときは、病気が隠れていることもあります。いつもと様子が違うと感じたら、動物病院に相談してください。今は失敗続きで落ち込んでいても、根気よく続ければ、その子は必ず覚えてくれます。あせらず、一緒にがんばっていきましょう。
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