犬や猫を多頭飼いしていると、「片方の子が、もう一方のごはんを食べてしまう」という横取り・盗み食いに悩むことはありませんか?放っておくと、食べた子は太り、食べられた子は栄養が足りなくなることも。
とくに犬と猫では必要な栄養が違うので、フードはきちんと分けてあげたいところです。
この記事では、犬2匹と猫1匹を育てる私が、多頭飼いでフードを分ける基本の方法と、盗み食いを防ぐ工夫、そして犬猫が一緒の家ならではの分け方まで、実体験をまじえてまとめます。
- フードを分けないと起きること(横取りの害)
- フードを分ける基本の方法(場所・時間差・置き餌)
- 横取りを防ぐ便利グッズ
- 犬と猫が一緒の家での分け方
- 見落としやすい「器」と「出す順番」
- 年齢が違う子(子犬・シニア)がいる家の分け方
- 横取り・盗み食いは、食べた子の肥満や、食べられた子の栄養不足のもとになります。
- 分ける基本は3つ。①給餌場所を分ける ②時間差で与えて食べ終わったら下げる ③置き餌をやめる。
- 早食い防止食器や、登録した子だけ食べられる個体識別給餌器も役立ちます。
- 器は1頭に1つ。出す順番も毎回そろえると、待つ側が落ち着きます。
- 犬と猫が一緒の家では、犬が届かない高さに猫のごはんを置く「高さで分ける」のが効果的。
- 療法食やダイエット食の子がいるときは、横取りが健康に直結するので、必ず獣医師に相談を。
横取りが続く家で、まず器から変えてみたい人向けです。食べる速さがそろうと、先に食べ終えた子が隣の器に向かう場面を減らしやすくなります。
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なぜフードを分けたほうがいいの?
横取り・盗み食いをそのままにすると、両方の子によくないことが起きます。
- 食べた子 → 食べすぎでカロリーオーバー・肥満に
- 食べられた子 → 必要な量が食べられず栄養不足に
- 誰がどれだけ食べたか分からなくなり、体調の変化に気づきにくくなる
とくに犬と猫は、必要な栄養素がそもそも違います。犬がキャットフードばかり食べたり、猫がドッグフードを食べたりすると、栄養のバランスが崩れることがあります。
だからこそ、その子に合ったフードを、その子だけが食べられるようにしてあげることが大切です。
フードを分ける基本の3つ

①給餌場所を分ける
いちばん確実なのは、食べる場所そのものを分けることです。別の部屋で与える、ベビーゲートや仕切りで区切る、高さの違う場所に置くなど、物理的に届かないようにします。お互いの顔が見えないほうが、落ち着いて食べられる子も多いです。
②時間差で与えて、食べ終わったら下げる
一緒に与えるのが難しいときは、時間をずらして、飼い主が見守れるときに与えるのも手です。
食べる速さが違う子がいる場合は、早い子が遅い子のごはんを狙う前に、食べ終わった器をすぐに下げましょう。
20〜30分たっても食べ終わらなければ片付ける「定時食」にすると、横取りの隙が減ります。
③「置き餌」をやめる
いつでも食べられるように一日中ごはんを置いておく「置き餌」は、多頭飼いでは横取りの温床になりがちです。
誰がどれだけ食べたかも分からなくなるので、決まった時間に出して、食べ終わったら下げる習慣にすると、ぐっと管理しやすくなります。
見落としやすいのは「器」と「順番」
場所・時間差・置き餌に気をつけていても、横取りが減らないことがあります。そんなときに見直したいのが、「器」と「出す順番」です。
器は1頭に1つ、使い回さない
ひとつの器を洗って順番に使うと、前の子のにおいが残り、敏感な子が口をつけなくなることがあります。残したぶんを次の子が食べてしまう流れも生まれやすいので、器は頭数ぶん用意しましょう。
色や形を変えて「この子の器」を決めておくと、誰がどれだけ残したのかがひと目で分かります。食べこぼしが多い子には深めの器、鼻が低い子や毛の長い子には浅めの器と、その子に合わせて選ぶのも手です。
出す順番を毎回そろえる
先に迎えた子(先住)から順に出すと、待つ側も落ち着きやすくなります。順番が日によって変わると、「今日は自分が後かもしれない」と焦って、ほかの子の器に向かう子もいます。
順番を決めたら、家族の誰が担当しても同じになるように共有しておくと安心です。先住の子と新入りの子の関係づくりは、先住猫と新入りの顔合わせ|多頭飼いで慣れる5ステップもあわせてどうぞ。
横取りを防ぐ便利グッズ
道具の力を借りるのも有効です。
- 早食い防止食器:器の凹凸でゆっくり食べさせ、横取りの隙を減らす
- 個体識別(マイクロチップ)対応の自動給餌器:登録した子が近づいたときだけフタが開く
- ケージ・サークル:食事のときだけ仕切って、それぞれのスペースで食べさせる
※グッズには相性があります。マイクロチップ給餌器は猫向け製品が多いなど、犬猫それぞれで向き不向きがあるので、その子に合うかを見ながら取り入れてください。
なお、自動給餌器は多頭飼いだと横取りの舞台になりやすい道具でもあります。頭数ぶん置いて設置場所を離す、器のまわりに仕切りを足す、カメラ付きのものにして誰が食べたかを確かめる、といった工夫が要ります。実際に1年使ってみた感想と選び方は、多頭飼いの自動給餌器を1年使った正直レビューにまとめました。
ケージや仕切りの前に、まず器を見直したい家なら、早食い防止食器を通販で見比べておくと選びやすくなります。
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犬と猫が一緒の家での分け方

犬と猫の多頭飼いでとくに役立つのが、「高さで分ける」方法です。
犬は届かないけれど猫は上がれる、棚の上やキャットタワーの段などに猫のごはんを置くと、猫だけがゆっくり食べられます。猫が上がるルートを作りつつ、犬が下から狙えない高さ(犬種にもよりますが、ジャンプしても届かない位置)にするのがポイントです。
逆方向の横取りにも気をつけましょう。高タンパクなキャットフードを犬が食べ続けると栄養が偏ることがありますし、ドッグフードを猫が食べると、猫に必要な栄養(タウリンなど)が不足しがちです。「どちらの横取りも防ぐ」という意識でいると安心です。
年齢が違う子がいる家の分け方
多頭飼いでは、子犬・子猫と成犬・成猫、シニアの子が一緒に暮らしていることも多いですよね。年齢が違うと必要なカロリーや栄養も変わるので、横取りは「量」だけでなく「中身」がずれる問題になります。
子犬・子猫は一度に食べられる量が少なく、1日分を数回に分けて与えるのが一般的です。回数が多いぶん横取りの機会も増えるため、食事のたびに場所を区切る習慣にしておくとラクになります。
反対にシニアの子は、ゆっくり時間をかけて食べることが多く、若い子に狙われやすい立場です。食べ終わるまで見守る、別の部屋にするなど、いちばん守りたい子に合わせて環境を決めましょう。
なお、子犬用・成犬用・シニア用を切り替える時期は、犬種や体格、その子の健康状態で変わります。何歳から切り替えるかは自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談してください。年齢に合わせたフード選びは、子猫のキャットフードの選び方や老犬がご飯を食べない時のフードと工夫でも触れています。
療法食・ダイエット食の子がいるときは
体重管理中の子や、病気で療法食を食べている子がいる場合は、横取りが健康に直接ひびきます。
療法食は、ほかの子が食べてしまうと効果が薄れたり、逆に必要な子が十分に食べられなかったりするからです。
分け方がうまくいっているかどうかは、体重で確かめられます。月に1回、同じ体重計・同じタイミングで測って記録しておくと、「片方だけ増えている」といった変化に早く気づけます。増減が続くようなら、量ではなく分け方のほうを見直してみてください。
- 療法食・ダイエット食の子がいる
- 1日の適正なフードの量が分からない
- 横取りで太ってきた・やせてきた子がいる
- 違うフードを食べてしまい、体調に変化がある
フードの種類や量は個体差が大きく、健康に直結します。自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談してください。なお、誤って人の食べ物(ネギ・チョコなど中毒の原因になるもの)を食べてしまったときは、すぐ動物病院へ連絡を。
※あくまで私個人の経験で、すべてのご家庭に当てはまるとは限りません。健康や量が気になるときは獣医師にご相談ください。
我が家は犬2匹と猫1匹。犬たちは食べるのが速く、放っておくと猫のごはんまで狙いに行ってしまうので、最初は本当に苦労しました。今は、猫のごはんは犬が届かない棚の上に置き、猫だけが上がれるルートを作っています。犬2匹は食べる速さが違うので、早い子から順番に与え、食べ終わった器をすぐ下げるようにしたら、横取りがぐっと減りました。我が家に合う形が見つかるまで、いろいろ試した結果です。
まとめ:場所・時間差・置き餌をやめるが基本
多頭飼いでフードを分けるのは、それぞれの子の健康を守るために大切なことです。横取り・盗み食いは、食べた子の肥満や、食べられた子の栄養不足につながります。
分ける基本は、①給餌場所を分ける ②時間差で与えて食べ終わったら下げる ③置き餌をやめるの3つ。早食い防止食器や個体識別給餌器などのグッズも、上手に取り入れると助けになります。
犬と猫が一緒の家では、「高さで分ける」のがとくに効果的です。そして、療法食やダイエット食の子がいるときは、横取りが健康に直結するので、量や管理について必ず獣医師に相談してください。
その子たちに合った分け方が見つかれば、毎日のごはんの時間がぐっとラクになりますよ。
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