「ブラッシングしてもしても抜け毛が減らない」「黒い服が猫の毛だらけ」——多頭飼いだと、抜け毛の悩みは何倍にもなりますよね。じつは猫の抜け毛は、原因を知って“正しい順番”でケアすれば、かなりラクになります。この記事では、犬猫の多頭飼いをしている私が、抜け毛が多い理由から、ブラッシング・食事・掃除・洗濯までの具体的な対策、実際に使ってよかったグッズ、そして「病気が隠れた抜け毛」の見分け方までまとめます。数値は目安です。気になる症状があるときは早めに獣医師に相談してくださいね。
- 猫の抜け毛が多い理由(換毛期・毛質・栄養・ストレス・病気)
- 抜け毛対策の基本(ブラッシング・食事・掃除)
- 多頭飼いならではの「洗濯物の毛」対策
- 病気が隠れた抜け毛の見分け方と受診の目安
- 猫の抜け毛は、春・秋の換毛期に通常の5〜10倍に増えると言われます(季節の生理現象)。
- いちばんの対策はこまめなブラッシング。毛質に合うブラシを使い分けるのがコツ。
- 内側からは良質なタンパク質・毛玉ケア、外側は場所別の掃除で対応。
- 多頭飼いは洗濯物につく毛が大変。下処理+抜け毛対策用の洗剤が効きます。
- 一部だけ地肌が見える・しきりに舐める・赤みやフケがあるときは、病気のサイン。早めに動物病院へ。
猫の抜け毛が多いのはなぜ?5つの理由
抜け毛対策の前に、まず「なぜ抜けるのか」を知っておくと、対策の優先順位がはっきりします。
① 換毛期(いちばん大きい理由)
猫は年に2回、春(3〜5月ごろ)と秋(9〜11月ごろ)に毛が大きく生え替わります。これが換毛期で、この時期は普段の5〜10倍ほど抜けるとも言われます。気温の変化に合わせて被毛を入れ替える、自然な生理現象です。
② 毛の構造(ダブルコート/シングルコート)
猫には、上毛と下毛の二層構造の「ダブルコート」(アメリカンショートヘア、ロシアンブルーなど)と、一層の「シングルコート」があります。ダブルコートの子は換毛期の抜け毛が特に多く、下毛(アンダーコート)がごっそり抜けます。
③ 栄養不足
健康な被毛にはタンパク質が欠かせません。猫が1日にとるタンパク質のうち、約30%が皮膚や被毛の新陳代謝に使われるとされ、食事の質が毛の状態に直結します。
④ ストレス(過剰グルーミング)
不安やストレスから同じ場所を舐めすぎると、その部分の毛が薄くなることがあります。環境の変化や多頭飼いの相性なども一因になります。
⑤ 病気
皮膚炎やホルモンの異常などで、通常とは違う抜け方をすることも。見分け方は後半でくわしく解説します。
対策①ブラッシングが基本(いちばん効きます)

抜け毛対策の主役はブラッシングです。抜けかけの毛を先に取ってしまえば、部屋に落ちる毛も、猫が飲み込む毛も減らせます。
頻度と方法
目安は、短毛種で週2〜4回、長毛種は毎日。1回3〜5分を目安に、毛の流れに沿って首から背中、おしりへとやさしくとかします。嫌がる子は、機嫌のいいときに数十秒から始めて、少しずつ慣らしましょう。無理に長時間続けるとブラシ嫌いが強まるので、苦手な子は短時間で切り上げ、うまくいかないときは獣医師やトリマーに相談すると安心です。
ブラシは「毛質に合わせて使い分け」
上の図のように、ブラシには得意分野があります。短毛やブラシが苦手な子はラバー(シリコン)ブラシ、長毛や毛量が多い子はスリッカー、換毛期の下毛にはアンダーコート用、仕上げにコーム——というのが基本の組み合わせです。まず1本選ぶなら、使いやすいラバーブラシかグローブ型がおすすめです。
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【多頭飼いのコツ】ブラシは衛生&個体差に注意
我が家のように複数飼いの場合、皮膚トラブルの感染を防ぐため、できれば猫ごとにブラシを分けるか、使うたびに毛を取り除いて清潔に保つのが安心です。また、同じ猫種でも抜け毛の量や毛質には個体差があります。「この子はスリッカー、この子はラバー」と、それぞれに合うブラシを見つけてあげましょう。
対策②食事で“内側から”ケアする
毛は食べたものから作られます。良質なタンパク質を含むフードは、健康な被毛の土台になります。また、抜け毛が増える時期は猫が毛づくろいで毛を飲み込みやすく、毛玉ケア(毛玉の排出をサポートする食物繊維配合フードや毛玉除去剤)を取り入れると、毛玉を吐く・お腹に溜まるトラブルを減らせます。
※フードを切り替えるときは、今までのものに少しずつ混ぜて1〜2週間かけて移行すると、お腹に負担がかかりにくいです。持病がある子は獣医師に相談を。
対策③お部屋の掃除は「場所別」で攻略
抜け毛は、場所によって取りやすい方法が違います。我が家で効果を感じた順にまとめます。
- フローリング:いきなり掃除機をかけると排気で毛が舞います。先にフロアモップで毛を集めてから掃除機が効率的。霧吹きで軽く湿らせると毛が重くなって舞いにくくなります。
- ソファ・カーペット・キャットタワー:ゴム手袋やラバーブラシでこすると、繊維の奥の毛が面白いほど集まります。
- 壁・家電・棚の上:静電気で毛が付くので、ハンディモップで。はたきは毛を舞い上げるのでNG。
- 空気中の毛:空気清浄機を置くと、舞った毛やフケを吸ってくれます(フィルター掃除はこまめに)。
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【多頭飼いのリアル】洗濯物・衣類につく毛との戦い
多頭飼いで地味につらいのが、衣類やタオル、寝具についた毛。普通に洗濯機に入れても、毛が取りきれず他の服に移ってしまうことがあります。我が家で落ち着いた手順はこうです。
- 洗濯の前に、粘着ローラーやラバーブラシで表面の毛をざっと取る
- 抜け毛対策用の洗濯洗剤を使い、洗濯中に毛が繊維から離れやすくする
- 乾燥機が使えるものは乾燥機へ(乾燥フィルターに毛が集まるので回収がラク)
とくに「洗っても毛が残る…」と悩んでいたとき、ペットの抜け毛対策に特化した洗濯洗剤に変えたら、衣類に残る毛がぐっと減って驚きました。多頭飼いで洗濯物の毛に困っている方は、一度試す価値があります。
その抜け毛、病気のサインかも?受診の目安

季節の換毛期なら、全身が同じように抜け、地肌が見えたりかゆがったりしないのが普通です。一方、次のような様子があるときは、皮膚の病気やストレス、ホルモンの異常などが隠れていることがあります。
- 一部だけ地肌が見える・円形に脱毛している
- しきりに舐める・掻く・毛をむしる
- 皮膚に赤み・発疹(ブツブツ)・かさぶた・フケが増えた
- 左右対称に毛が薄くなる/水をたくさん飲むなど他の症状もある
- 突然ごっそり抜ける・急に体重が減る・食欲や元気がない(全身の病気が隠れていることも)
皮膚糸状菌症など、人にもうつる病気が隠れていることもあります。「ただの抜け毛」と決めつけず、気になるときは自己判断せず、早めに獣医師に相談してください。
※あくまで私個人の経験で、すべての子に当てはまるとは限りません。健康面が気になるときは獣医師にご相談ください。
多頭飼いの我が家は、換毛期になると本当に毛だらけ。いろいろ試した中で効果を感じたのは、まず「ラバーブラシで毎日サッとブラッシング」。これだけで床に落ちる毛が目に見えて減りました。ブラシ嫌いの子にはグローブ型が大成功。掃除は「モップ→掃除機」の順に変えただけで舞う毛が激減。そして長年の悩みだった洗濯物の毛は、抜け毛対策用の洗剤に替えてからかなりラクになりました。完璧にゼロにはできませんが、「原因に合わせて道具を変える」のがいちばんの近道だと感じています。
まとめ:抜け毛は「原因に合わせた合わせ技」でラクになる
猫の抜け毛は、春・秋の換毛期を中心に避けられないもの。でも、①毛質に合うブラシでこまめにブラッシング → ②良質なタンパク質と毛玉ケアで内側から → ③場所別の掃除 → ④洗濯物は下処理+専用洗剤、という合わせ技で、暮らしはぐっとラクになります。多頭飼いは負担も倍ですが、その分どの対策も効果を実感しやすいです。
そして、一部だけハゲる・しきりに舐める・赤みやフケがあるときは、病気が隠れたサインかもしれません。様子見にこだわらず、早めに動物病院に相談してくださいね。その子に合うケアを見つけて、毛との上手な付き合い方を作っていきましょう。
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