「猫の歯磨きって必要なの?」「やってみたけど嫌がって全然できない…」というお悩み、とても多いです。じつは猫は歯周病になりやすく、3歳以上の猫の多くが歯周病を持っているともいわれます。(調査によって数値には幅がありますが、それだけ身近な病気だということです)そして歯垢は数日〜1週間ほどで歯石に変わり、歯石になると歯磨きでは取れません。だから歯磨きの目的は「歯垢のうちに落とす=予防」。とはいえ無理は禁物です。この記事では、犬2匹と保護猫1匹と暮らす私が、猫の歯磨きの慣らし方・やり方・嫌がる子への工夫・受診の目安を、完璧を目指さず続けられる形でまとめます。
- なぜ猫に歯磨きが必要か
- 歯磨きの慣らし方(4ステップ)とやり方
- デンタルグッズの種類と「補助」の位置づけ
- 嫌がる子への工夫・受診の目安
- 猫は歯周病が多く、歯垢は数日〜1週間で歯石化。歯石は歯磨きで取れないので「予防」が歯磨きの目的。
- 慣らし方は触る→指→ガーゼ/シート→歯ブラシと段階的に。ご褒美とセットで。
- 毎日が理想だけど、難しければ週2〜3回・1週間で一周でもOK。完璧を目指さない。
- 人間用の歯磨き粉はNG。猫用を使う。
- ガム・おやつ・液体は「補助」で、歯磨きの代わりにはなりません。
- 口臭が強い・歯ぐきが赤い/出血・食べづらそうは受診を。歯石除去は動物病院で。
なぜ猫に歯磨きが必要か
食べかすや細菌が固まった歯垢は、放っておくと数日〜1週間ほどで歯石に変わります(人より早いといわれます)。歯石になると歯磨きでは落とせず、歯ぐきの炎症(歯肉炎)から歯周病へと進み、口臭・出血・歯が抜ける・食べづらくなる、といったトラブルにつながります。口の健康は全身にも影響するといわれ、放置はおすすめできません。だからこそ、歯垢のうちにこまめに落とす「予防」が大切なのです。
歯磨きの慣らし方(4ステップ)

いきなり歯ブラシは難しいので、少しずつステップを踏むのが成功のコツです。
- 口・顔まわりを触ることに慣らす:唇をそっとめくる練習まで。まだ歯ブラシは使いません。
- 指で歯や歯ぐきにそっと触れる:好きな味のジェルを指につけると受け入れやすいです。
- ガーゼ・歯磨きシートで拭く:歯の表面を軽くなでる。
- 猫用歯ブラシで磨く:最初は一瞬あてるだけ→できたらご褒美。
各ステップのあとに必ずおやつや遊びのご褒美を。「歯ブラシ=いいこと」と覚えてもらいます。子猫のうちから慣らすのが理想ですが、成猫からでも始められます。焦らず、その子のペースで。
正しいやり方と頻度
- 歯と歯ぐきの境目を、歯ブラシを軽く当てて小刻みに。力を入れすぎないように。
- 奥歯と犬歯は歯石がつきやすいので、慣れてきたら意識して。
- 頻度は毎日が理想ですが、難しければ週2〜3回でも、「今日は前歯だけ」「1週間で一周」でも大丈夫。やらないより、ずっと良いです。
- すでに歯ぐきの状態が気になる子やシニア猫は、ケアの頻度ややり方をかかりつけの獣医師と相談して決めると安心です。
- 人間用の歯磨き粉は使わないで。猫が飲み込めない成分が含まれることがあるため、必ず猫用を選びます。
デンタルグッズの種類と位置づけ

グッズには「基本のケア」と「補助」があります。
- 基本(歯垢を落とす):猫用歯ブラシ・指サック型・歯磨きシート/ガーゼ・デンタルジェル。
- 補助:デンタルガム・歯磨きおやつ・飲み水に混ぜる液体タイプ・デンタルおもちゃなど。
猫用の歯ブラシと無香料ジェルがセットになっていて、毎日のお口のお手入れを始めやすい組み合わせです。まずはジェルを舐めさせて慣らすところから。下のボタンから楽天・Yahoo!・Amazonの価格を比べられます。
デンタルガムや歯磨きおやつ、飲み水に混ぜる液体タイプは、あくまで歯磨きの“サポート役”であり、歯磨きの代わりにはなりません。とくに歯石になってしまった汚れは、ガムやおやつでは落とせません。「これさえあれば歯磨き不要」ではない、と知っておきましょう。歯磨きがどうしても難しい子の“つなぎ”として、上手に使うのがおすすめです。
歯ブラシを嫌がる子には、噛んで楽しめるデンタルガムをおやつ感覚で。あくまで歯みがきの補助として、毎日のケアと組み合わせるのがおすすめです。下のボタンから楽天・Yahoo!・Amazonの価格を比べられます。
嫌がる猫への工夫
- 短時間から:1秒でもOK。少しずつ伸ばす。
- リラックスしている時に(寝起きや遊んだあとなど)。
- 好きな味のジェルを指や歯ブラシにつけて、なめさせるところから。
- 無理に押さえつけない。嫌な経験になると、よけいに拒否します。
- どうしても歯ブラシが難しければ、シートや液体タイプでつなぎながら、少しずつ慣らしましょう。
- 口臭が強い・よだれが多い
- 歯ぐきが赤い・出血している
- 食べづらそう・口を気にする・歯石が見える
これらは歯肉炎・歯周病のサインかもしれません。すでについた歯石は歯磨きでは取れず、除去は基本的に全身麻酔下で獣医師が行います。トリミングサロン等での「無麻酔の歯石除去」は、見た目の汚れは取れても歯周ポケットの奥までは届かず歯周病の治療にはならないうえ、口内を傷つけるなどのリスクも指摘されています。麻酔の可否も含めて、まずはかかりつけの獣医師に相談してください。
うちの保護猫は、最初は口を触らせてもくれませんでした。なので「口の周りを触る→ジェルをなめさせる」を毎日少しずつ。歯ブラシはなかなか進まず、今も歯磨きシートが中心です。正直、毎日完璧にはできていませんが、「1週間でぐるっと一周できればOK」くらいの気持ちで続けています。一度、口臭が気になって受診したら軽い歯石があり、獣医師に相談しながらケアを見直しました。完璧でなくても、続けることが一番大事だと感じています。
まとめ
猫の歯磨きは、歯垢が歯石になる前に落とす「予防」が目的です。触る→指→シート→歯ブラシと段階的に、ご褒美とセットで慣らしましょう。毎日が理想ですが、週2〜3回・1週間で一周でも十分。完璧を目指さなくて大丈夫です。人間用歯磨き粉はNG、ガム・おやつ・液体は補助と覚えておいてください。そして、口臭・歯ぐきの赤み・食べづらさがあれば、歯石除去も含めて動物病院へ。大切な家族の歯を、無理なく守ってあげてくださいね。
歯磨きがどうしても苦手な猫には、食べるだけでデンタルケアができるフードを取り入れるのも一つの方法です。
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