「うちの猫、あまり水を飲まないけど大丈夫?」と心配になることはありませんか。猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、水分が足りないと脱水や腎臓・尿路の病気につながることもあるので、上手に水分をとってもらう工夫は大切です。
この記事では、保護猫を育てた私が、猫が水を飲まない理由と、脱水のサインや受診の目安、1日に必要な水量の目安、そして飲んでもらう工夫までやさしくまとめます。数値はあくまで目安です。気になる症状があるときは、早めに獣医師に相談してくださいね。
- 猫が水を飲まない理由
- 脱水のサインと受診の目安
- 1日に必要な水量の目安
- 水を飲んでもらう工夫
- 食欲があり元気なら→器を浅いものに変える・置き場所を分ける・循環式給水器やぬるま湯を試すなど、今夜からできる工夫を試してみてください。
- ぐったりしている・尿が少ない/出ていないなどのサインがあるときは→様子を見ずに、今すぐ動物病院へ相談してください。食べない状態が丸1日(24時間)ほど続くときや、急に飲む量が増えたときも同じです。水をほとんど飲まない状態が続くときは、早めに獣医師に相談しましょう。子猫や高齢の子、持病のある子は、もっと早い段階でも相談してください。
- 1日の必要水量の目安は、体重1kgあたり約40〜60ml(フードの水分量で変わります)。
- 首の後ろの皮膚をつまんで戻りが遅い、尿が濃い・少ないなどは脱水のサインです。
我が家の保護猫も、器を陶器の浅いものに変え、循環式給水器を静かな場所に置いたら飲むようになりました(個体差があります)。
猫は年齢とともに腎臓の健康が気になる子も多く、毎日の食事や水分のとり方を見直す飼い主さんもいます。サプリは食品で、病気の診断・治療・予防のためのものではありません。気になる症状があるときは、サプリより先に動物病院へ。そのうえで、日々の健康維持のサポートとして取り入れている方もいます。
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猫が水を飲まないのはなぜ?
猫があまり水を飲まないのは、もともと砂漠地帯で暮らしていた動物の子孫で、少ない水分で生きられる体のしくみを持っているからです。
とはいえ、現代の家猫はドライフード中心の食事も多く、意識して水分をとらせたい場面もあります。また、次のような理由で「飲みたくても飲まない」こともあります。
- 水が新鮮でない・カルキ臭が気になる
- 器の材質や形が気に入らない(ヒゲが当たる深い器が苦手な子も)
- 置き場所が落ち着かない(トイレやフードの近く、人通りが多い)
- 冷たすぎる水が苦手
脱水のサインと受診の目安

水分が足りないと、脱水を起こすことがあります。家でできる簡単なチェックも知っておきましょう。首の後ろの皮膚を軽くつまんで持ち上げ、パッと離します。
すぐ元に戻らず、2秒以上もたつくようなら、脱水のサインかもしれません。ほかにも、尿の色が濃い・量が少ない、口の中が乾いている、毛づやが悪くぐったりしている、なども目安になります。
- 食べない状態が丸1日(24時間)ほど続く
- おしっこが出ていない・トイレに何度も行くのに出ない(とくにオス猫は緊急)
- ぐったりして元気がない・嘔吐をともなう
- 皮膚をつまんでも、なかなか元に戻らない(脱水のサイン)
- 逆に、急に水をたくさん飲むようになった(飲みすぎも病気のサイン)
水を飲まない・飲みすぎは、慢性腎臓病や尿路結石、膀胱炎、糖尿病などのサインのこともあります。「様子を見よう」と長く待たず、気になる症状があるときは自己判断せず、早めに獣医師に相談してください。
1日にどれくらい飲めばいい?(目安)
猫が1日に必要とする水分量は、一般的に体重1kgあたり約40〜60mlが目安とされています(出典:アニコム損保「猫の1日に必要な水の量とは?体重別の目安と飲ませ方の工夫をご紹介」/2025年8月18日更新)。この目安を体重にあてはめると、3kgの猫なら約120〜180ml、5kgなら約200〜300mlほど(当サイトで計算した値です)。ただし、これはあくまで目安です。
ウェットフードを食べていれば食事からも水分をとれるので、飲み水としての量は少なくても問題ないこともあります。「飲み水+フードの水分」の合計で考えるのがポイントです。
毎日の水分補給の工夫とあわせて、健康維持のサポートとしてサプリを取り入れている飼い主さんもいます。サプリは食品で、病気の診断・治療・予防のためのものではありません。気になる症状があるときは、サプリより先に動物病院へ相談してください。
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心配なときは、飲水量を測ってみましょう。朝いちばんに新しい水を計量カップで入れておき、翌朝同じ時間に残った量を量って差し引くと、前日に飲んだ量の目安がわかります。多頭飼いの場合は、猫ごとに水皿を分けておくと把握しやすくなります。犬など他の動物も一緒に暮らしている場合は、計量中の水皿を猫だけが使える場所に置くと、より正確に把握できます。数日分の記録をとって獣医師に相談すると安心です。なお、腎臓病などの持病があり、フードや水分について獣医師の指示を受けている場合は、その指示を最優先にしてください。
水を飲んでもらう工夫

器を変えてみる
ヒゲが器のふちに当たるのを嫌う猫は少なくありません。浅くて広めの器に変えると、飲みやすくなることがあります。材質も、プラスチックより陶器・ガラス・金属のほうが好まれる傾向があります。
置き場所を工夫する
水飲み場は、1か所だけでなく複数に分散して置くのがおすすめです。トイレやごはんのそばは避け、静かで落ち着ける場所に。よく通る動線の途中に置くと、ふと立ち寄って飲んでくれることもあります。
循環式給水器・ぬるま湯を試す
流れる水を好む猫には、循環式の自動給水器が効果的なことがあります。また、冷たい水が苦手な子には、人肌程度のぬるま湯にすると飲んでくれることも。水はこまめに替えて、いつも新鮮な状態にしておきましょう。
ウェットフードで水分を足す
飲み水からとるのが難しいときは、食事から水分を補うのも有効です。ウェットフードを取り入れたり、ドライフードにぬるま湯や猫用スープをかけたりすると、無理なく水分量を増やせます。
多頭飼いの水場の工夫
我が家のように犬と猫がいる多頭飼いでは、猫がゆっくり水を飲める場所づくりも大切です。
犬に飲まれたり邪魔されたりしないよう、猫だけが行ける高い場所に水を置く、犬とは別の動線に水場を作る、といった工夫があります。我が家では、犬2匹が届かない棚の上とキャットタワーの踊り場に水皿を置いています。うちの保護猫は人の出入りが多いリビングの水より、静かな部屋の水を選んで飲むことが多く、置き場所を分けてから残量の減り方が安定しました。
多頭飼いだと「誰がどれだけ飲んだか」が分かりにくいので、それぞれが落ち着いて飲める環境を整えてあげましょう。
※あくまで私個人の経験で、すべての子に当てはまるとは限りません。健康面が気になるときは獣医師にご相談ください。
我が家の保護猫も、あまり水を飲まない子でした。いろいろ試した中で、いちばん効果を感じたのは「器を陶器の浅いものに変えたこと」と「循環式の給水器」。一方で、給水器は最初モーターの音を警戒して近づかず、置き場所を静かな所に変えて、やっと慣れてくれました。冷たい水よりぬるま湯のほうが飲みがよかったのも、うちの子の発見です。その子の好みを探りながら、合う工夫を見つけるのがいちばんだと感じています。
まとめ:合う水場を見つけて、こまめに水分を
猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、水分不足は脱水や腎臓・尿路の病気につながることもあります。器を浅く広いものに変える・置き場所を分ける・循環式給水器やぬるま湯を試す・ウェットフードで水分を足すなど、できることから試してみてください。
首の皮膚の戻りが遅い・尿が濃い・量が少ないなどは脱水のサイン。食べない・ぐったり・嘔吐をともなうとき、逆に急にたくさん飲むようになったときは、様子見にこだわらず早めに獣医師に相談してください。
その子に合う水場を見つけて、毎日しっかり水分がとれるといいですね。
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