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「洗濯物を干しに出たら、手すりのすき間から猫が顔を出していた」——ベランダのある家で猫を飼っていると、そんなヒヤッとした経験がある人は多いはずです。手すりの格子や隣家との仕切り板など、ベランダには窓とは違う脱走ルートがいくつもあります。うちは犬2匹と保護猫1匹の多頭飼いで、保護猫を迎えたのをきっかけにベランダの脱走防止を見直しました。この記事では、賃貸でもできるDIYの手順と費用を予算別にまとめています。
- ベランダから猫が出る3つの経路
- 賃貸で「塞いでいい場所・いけない場所」の見極め方
- 予算3段(A/B/C)でわかる材料と費用の目安
- 犬猫同居で気をつけたい二段構えの対策
うちは犬2匹・保護猫1匹の多頭飼いで、手すり格子の内側と隣戸との隔て板下のすき間だけを、ワイヤーネットと突っ張り式の2×4アジャスターで塞ぎました。手すり本体や隔て板そのものには手を加えず、約1年半、脱走はありません(あくまで我が家の場合です)。費用は100均中心のA案なら数千円、ホームセンター中心のB案でも5千円台〜1万円ほど。賃貸で原状回復を気にする人や、多頭飼いで開けるのが上手な子がいる家に向いています。なお2×4アジャスターは天井があるベランダ向けで、天井がない最上階などはA案(格子内側・隔て板下とも)で対応しています。
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手すり内側に取り付けるタイプが中心。手すり幅1mあたりネット2枚・結束バンド8本が目安です
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窓や網戸の対策は猫の脱走防止を窓からDIY!ワイヤーネットと網戸ストッパー、玄関や入口の柵の自作は猫の脱走防止柵はセリアで自作!100均材料の作り方と失敗対策、引き戸の対策は猫の脱走防止|引き戸の対策を予算別に3段階で比較【賃貸OK】で解説しています。
ベランダから猫が出る3つの経路
猫がベランダから出る経路は主に3つあります。手すりの格子やアルミ柵のすき間をすり抜ける、エアコンの室外機や物干し台を踏み台にして手すりを飛び越える、隣の住戸との仕切り板(隔て板)の上下のすき間からすり抜ける、の3つです。うちの保護猫は室外機の上によく乗って手すりの外側を覗いていました。どこが踏み台になりそうか、先に確認しておくと対策の優先順位がつけやすいでしょう。なお、ベランダは転落と脱走の両方のリスクがあるため、高い階だからといって油断はできません。環境省の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」でも、猫は室内飼育に努めることが基本とされています。
賃貸で「塞いでいい場所」と「塞いではいけない場所」

賃貸のベランダは自由に塞いでいいわけではありません。原状回復と避難経路を意識して、場所ごとに考え方を分けておきましょう。
| 場所 | 一般的な考え方(建物ごとに異なるため要確認) | 理由 |
|---|---|---|
| 手すり格子の内側 | ○ 塞いでよい | 突っ張り・結束バンドなら原状回復できる |
| 隔て板の上下のすき間 | ○ 塞いでよい | すき間を埋めるだけなら避難経路をふさがない |
| 隔て板そのもの | × 塞がない | 災害時に蹴破って避難する経路のため |
| 避難ハッチの上 | × 物を置かない | ふさがると降りられなくなる |
| 通路幅(人が通るスペース) | × 狭めない | 避難・通行の妨げになりうる |
自治体によって規定は異なりますが、たとえば柏市の避難器具の審査基準では、隔て板の両面に「この付近に物を置かないでください」という表示を設けることが定められています。隔て板や避難ハッチの上はふさがず、上下のすき間だけを埋めるという考え方なら、原状回復と避難経路の確保を両立しやすくなります。実際に塞ぐときは、壁や手すりにビスで固定せず、突っ張り棒や2×4アジャスターなど原状回復しやすい方法を選び、壁や天井を傷つけないよう当て板や耐震マットをはさむと安心です。取り扱いはマンションで異なるため、手を加える前に管理会社や消防の窓口に確認しておきましょう。
網目・すき間・高さの目安|成猫は4〜5cm角以下が目安
網目やすき間は、成猫なら4〜5cm角以下、子猫がいる家では3cm以下が目安とされています。高さは1.5〜1.8m以上を確保し、天井まで届かない場合は上部に内側へ「返し」をつけると、よじ登って越えにくいでしょう。詳しい目安は窓の脱走防止の記事でも解説しています。
予算3段でわかる材料と費用|A・B・Cの比較

ベランダの脱走防止は、大きく3段階の予算に分けて考えると選びやすくなります。
| タイプ | 初期費用目安(税込) | 多頭飼い対応 | 向く人 | 必要な材料(目安) |
|---|---|---|---|---|
| A 100均のみ | 〜3,000円 | △(工夫が要る) | まず格子内側と隔て板下だけ試したい人 | ワイヤーネット・結束バンド(手すり幅1mあたりネット2枚・結束バンド8本が目安) |
| B ホームセンター材 | 5,000〜10,000円 | ◎(学習突破されにくい) | 開けるのが上手な子・犬猫同居の家 | 2×4材2〜3本・2×4アジャスター2〜3組・ネット類(上階に天井があるベランダ限定) |
| C 既製フェンス・オーダーネット | 1万円台〜(オーダーは数万円〜) | ◎ | 本格的に作り替えたい人 | 既製フェンスまたはオーダーネット一式 |
※価格は2026年9月時点の目安・税込です。店舗や時期で変わるため、最新の金額は購入先や工務店で確認してください。所要時間の目安はA・Bが半日〜1日、Cは既製品で数時間・オーダー品は数週間です。
作り方|A案・B案の手順
道具はメジャー・ニッパー・軍手(B案はプラスドライバーも使用)。柱やネットは手すり内側(通路幅を狭めない位置)に設置し、隔て板本体・避難ハッチの上には立てないでください。
A案(100均中心)
- 手すりの高さと幅を測る(目安は幅1mでネット2枚・結束バンド8本)
- ワイヤーネットを格子の内側に沿わせ、結束バンドで留める
- ネットのつなぎ目も結束バンドで固定する
- 隔て板下のすき間は高さに合わせてネットを切り、手すりの縦格子に結束バンドで留める(隔て板本体には留めない)
- 全体を軽く揺らし、たわみがないか確認する
B案(ホームセンター材中心)
- 天井高を測り、2×4材を少し短めに店でカットしてもらう(2〜3本)
- 2×4材の上下にアジャスターを取り付ける
- 手すり沿いに柱を2〜3本、突っ張って立てる
- 柱の間にネットを結束バンドで渡す
- 隔て板下も同様に、手すり側の柱にネットを結束バンドで留めて塞ぐ(隔て板本体には留めない)
- 柱を押して倒れないか確認する
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手すり内側に取り付けるタイプが中心。手すり幅1mあたりネット2枚・結束バンド8本が目安です
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結束バンドや接着剤の選び方のコツは、下の「材料選びで失敗しないコツ」を参照してください。
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壁を傷つけず柱状の仕切りを作れるのが利点です。上階に天井があるベランダ専用で、屋外対応と明記された製品を選びましょう。2×4材(木材)は別売りで、店でカットして用意します。
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材料選びで失敗しないコツ|結束バンド・接着剤・布団干しとの両立
※あくまで私個人の経験で、すべての子に当てはまるとは限りません。
結束バンドは屋外用の黒い耐候性タイプでないと、数か月で紫外線劣化して割れてしまいます。うちは最初、室内用の白い結束バンドを使ってしまい、半年ほどで固定力が落ちてネットが少したわんでいるのに気づきました。接着剤タイプの金具は、乾燥時間を守らないと体当たりで外れやすいので注意が必要です。布団干しとの両立も地味に困った点でした(対策は後述の「洗濯物の動線」を参照)。
犬猫同居なら「ベランダの柵」と「窓の内側の柵」の二段構え
犬もベランダに出る家は掃き出し窓が開けっぱなしになりやすく、ベランダ側の柵だけでは不安が残ります。そこで窓の内側にもワイヤーネットや網戸ストッパーを設置する「二段構え」にしています。犬の出入りに耐える突っ張り強度を選び、下段は防鳥ネットのような目の細かいものを使うのがポイントです。
犬もベランダに出る家で、窓の内側のゲートも用意したい方へ。窓の内側にも仕切りを置く二段構えの話をしました。アイリスプラザはアイリスオーヤマの公式通販サイトで、ペット用ドア・ゲートや犬小屋・ケージ・サークルなどを扱っています。
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\ 窓の内側用ゲートをネットで探せる /
商品ページでサイズや仕様を見比べてから決められます。脱走や転倒を防げるかは、住まいの形や猫・犬によって変わります。高さ・すき間・固定方法は商品ページの仕様でご確認ください。
洗濯物の動線とどう両立する?譲渡団体にも見せられるチェックリスト
知恵袋では「洗濯物で1日に何度もベランダを出入りするので開け閉めが負担」「保護猫の譲渡条件にベランダ対策があるが賃貸で工事ができない」という声が目立ちます。開閉する扉は、閉め忘れが脱走原因になりがちです。おすすめは、避難経路をふさがない範囲で常時設置し、開け閉めしない構造にすること。
手すりの内側(通路幅を狭めない位置)に固定したネットは、開け閉めせず常設のままで問題ありません。負担になりやすいのは窓や網戸側です。布団を干す上段だけ外せる構造にすれば動線を妨げません。譲渡団体に見せる写真は、次の点を撮っておくとスムーズです。
- 対策した範囲(手すり格子の内側・隔て板下)の全景
- 網目・すき間のサイズがわかる近影
- 隔て板の上下のすき間を塞いだ部分
- 室外機や物干し台など踏み台になりそうな場所の対策状況
すべてのすき間を完璧に塞ぐのが難しい場合は、「対策が終わるまでは出さない」と決めるのも一つの考え方です。対策後も、結束バンドの劣化や網のたるみがないか月1回は点検しましょう。万が一の脱走に備えて、迷子札や首輪、マイクロチップの情報を普段から整えておくと、見つかったときの連絡がスムーズになります。また、万が一落下・脱走した場合は、外から見て元気そうでも念のため動物病院で診てもらうと安心です。
よくある質問
Q. ベランダの脱走防止は自分でできますか?
A. 手すりの内側と隔て板のすき間を塞ぐ範囲なら、100均やホームセンター材で対応できます。
Q. 天井が無いベランダはどうする?
A. 2×4アジャスターは天井があるベランダ向けの方法です。天井がない場合は、格子内側と隔て板下をワイヤーネットで塞ぐA案で対応します。
Q. 隔て板の下は何で塞ぐ?
A. 高さに合わせて切ったネットを、A案は手すりの縦格子に、B案は柱に結束バンドで留めて塞ぎます。隔て板本体には留めないのがポイントです。
まとめ
- 脱走経路は手すりの格子・室外機や物干し台・隔て板のすき間の3つ
- 高い階でも転落と脱走の両方のリスクがあり「安全」とは言い切れない
- 賃貸では塞いでいい場所(格子内側・隔て板下)と塞いではいけない場所(隔て板本体・避難ハッチ上)を分けて考える
- 予算はA 100均(〜3,000円)・Bホームセンター材(5,000〜1万円)・C既製フェンス(1万円台〜)の3段階
- 犬猫同居はベランダの柵と窓の内側の柵の二段構えがおすすめ
必要な材料は予算表の「必要な材料」欄を参考にすれば迷いません。まずは上のボタンから、手すり用のワイヤーネットを探してみてください。
ベランダの資材をまとめて見比べたい方は、ホームセンターの通販サイトもチェックしてみてください。
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